役者や脚本家などにとって、映像の世界と舞台の世界はまったくの別物と考えられている。両者では観客の数や与えられる情報量、見せ方などがまったく違うため、表現に大きな違いがあるためだろう。中には舞台では非常に有名だが、映像の世界ではまったく表に出てこないという役者などもいて、おもしろい。
これから先、映像技術の進化はどこまで行くのだろう。近い将来、スーパーハイビジョンなる技術が実用化され、より高い高画質が楽しめるのが当たり前になると言われている。さらに2030年ごろには立体映像が家庭にお目見えするとも言われている。そうなればテレビというものの存在が今とはまったく違うものになるだろう。
テレビなどは、まず、カメラのレンズを用いて光の強弱を電気信号に変換している。この情報をテレビに送り、テレビでは情報を再び映像に変換している。最近のハイビジョンやフルハイビジョンなどのテレビは桁外れに多い情報量を処理しているので、あれだけ美しい映像を楽しむことができるのだ。
映像の難しさは、文章や音楽、絵画とは違い、想像力だけでは作れないことにある。いい天気の映像を作りたければ天気が晴れるのを待つしかないし、大波を撮りたければ海が荒れるのを待つしかない。そういう意味で映画監督という芸術家は、非常に困難な仕事を行っているといえる。華やかなだけの職業ではないのだ。